近年、コンポジットレジン修復関連の基礎研究や材料開発の努力によって、直接法コンポジットレジン修復の適応範囲は拡大している。ボンディング材の歯質への浸透・硬化による強固な接着力の獲得と、コンポジットレジンの重合硬化後の強度・審美性の向上とが、臨床でのコンポジットレジン修復に関する認識を大きく変化させる状況となっている。新しく開発されたコンポジットレジン修復関連材料の特徴を理解し、臨床適用における注意点を整理することは重要であり、本講演では様々な臨床状況で新規材料を活用したコンポジットレジン修復症例を紹介したい。多くの症例にとって、コンポジットレジン修復を治療手段の最初の一手として採用し、口腔内環境の崩壊に向かうレストレーションサイクルを初期段階で停止させる取り組みは臨床上極めて重要である。ナカニシの様々なハンドピースを適切なタイミングで使用し、「 MI修復 」の新しい方向性を模索していく必要があると考える。
時間:1時間24分41秒
配信期間:2024.10.01~2025.03.31
受講費:¥5,500
講師:田代 浩史 (田代歯科医院 院長)
略歴:
1999年~2003年 小川歯科医院(茨城県)
2001年~2003年 鈴木歯科医院(東京都)
2001年~2003年 昭和通り歯科医院(東京都)
2003年~ 田代歯科医院開院(浜松市)
2000年~ DES歯学教育スクール 保存修復学担当講師
2007年~ 国立大学法人 東京医科歯科大学 非常勤講師
2015年~2019年 福岡歯科大学 非常勤講師
2020年~ 東京医科歯科大学 臨床教授
所属学会
日本歯科保存学会・日本接着歯学会