ナカニシでは、廃油排出量の削減に積極的に取り組んでいます。工場から排出される廃油の多くは、金属の加工時に用いる切削油で、金属加工の専用工場であるA1工場から排出されます。加工後に排出される金属切粉に付着した切削油や、工場内の作業空間に浮遊しているオイルミストを、天井に設置した「工業用屋内電気集塵機(オイルミストコレクター)」で回収した後、精密濾過装置を通して再生しています。オイルミストコレクターで浮遊した油を集めることによって壁に付く油が少ないため、作業環境もクリーンな状態に保たれます。
他にも、廃油削減としてさまざまな施策を行っています。
- 調整バルブを設置し、ホウ酸が含まれる排水(廃油に該当)を削減。
- 床洗浄廃液の自社浄化の導入 。
A1工場では床洗浄機で床を清掃しています。掃除機の前から水が吐き出されブラシで床を擦り、掃除機の後ろで汚れた水を回収します。この回収された水は油を含むため産廃として処理していましたが、自社の排水処理施設で処理できる方法がわかり、自社内での浄化を実施することになりました。
- ホウ酸非含有/含有の区分と非含有廃液の社内浄化の導入。
ホウ酸を含む排水は産廃として処理していましたが、ホウ酸非含有の排水は自社浄化システムを使用し浄化できるようになりました。
- 切削油の廃油(産廃)から有価売買へ変更 。
今までは、切削油は産廃業者に費用を払って処理してもらっていたのですが、ナカニシの廃油は廃棄物を燃焼させるための原料として再生できることがわかり、今は切削油を買い取っていただいております。
このように、快適な作業環境の維持管理と、廃油を含めた資源循環型のモノづくりの共存を目的とした活動を展開しています。また、精密濾過装置で再生された切削油は、生産工程で再利用しており、廃油のさらなる排出量削減に貢献しています。
株式会社ナカニシのサステナビリティ活動について、詳しくはコーポレートサイトをご覧ください。